ビスマルクは廊下で部下から報告を受けていた。
そこにが酷く慌てた様子で走りよってきた。
「ビスマルク!貴方がロリコンって本当ですか!?」
とんでもない事を言い出した皇女に部下達は度肝を抜かれたが、帝国最強の騎士は姫君の爆弾発言に冷静に応じた。
「違います」
だが帝国最強の騎士の恋人である皇女もある種の最強であったので、大人しくビスマルクの言葉に納得はしない。
というよりむしろ彼女にビスマルクの言葉は届いていない。
「そうだとしたら最近冷たくなったのも説明がつきます!ビスマルクがどうして私とエッチなことをしてくれないかも…!私、私ビスマルクためなら下の毛もそ……」
「姫様」
ビスマルクは有無をいわさずに口づけた。
これにはも、近くにいたビスマルクの部下も目を白黒させる。
数名の動揺をものともせず、とビスマルクの熱い口づけは続く。
の目がとろんと潤み始めた頃になって、ビスマルクは彼女の唇から離れた。
「…最近姫様と会えなかったのは、本当に仕事が忙しかったからです。今日はこの仕事が終われば予定はありませんから、しばらくあちらの椅子でお待ち頂けますか?」
「は…はい……」
はこくりこくりと壊れたブリキ人形のように頷く。
そのまま彼女は魂をぬかれたようにふらふらした足取りで椅子に向かった。
一方のビスマルクは何事もなかったように、涼しげな表情で部下に向き直った。
「では、報告の続きを」
Fin
09.2.9
対姫経験値があがったビスマルク(笑)
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