|
縄 と ナ イ フ
なんてこの子は駄目なのだろう。
お前は無能だ。
狂いだ。
負の呪いはとけることなく、どこまでも追い掛けてくる。
もっと先へ
行けなければ。
逃げなければ
もっともっと。
苦しみも悲しみも恥辱も罪も罰も。確な悪意を持って私を追い詰めていく。
はぁはぁ。
怖い苦しい痛い。
涙腺がじわっと緩み、喉がひきつる。
はぁはぁはぁ。
もう許してほしい!
足がもつれ、腕をとられて叫ぶ。
私を捕えたそれはニヤリと笑う。
「嘘吐きめ。本当は許さないでほしいくせに」 あぁ。
うな垂れて、うめき声をあげる。 そう。
もっとズタズタにさいなんでくれ。
もっとぐちゃぐちゃに、形が分からなくなるくらい殴って、切って、蹴って。
私が
生きてるって思えるくらい。
もっと。
痛みを
・・・中禅寺。
陰陽師が哀れみの目でこちらを見ろしている。ああ。
貴方の鋭さを知ってしまったら、
もう。
離れることは出来ない。
end

|