GB*屍卑

「あんたの笑顔って空っぽみたい」

少女は拗ねているようだった。
非難めいた言葉に、男はクスッといつも通りの笑みを零す。

「薄っぺらの表情。安っぽい仮面。あんたがよく笑うのは、冷たいからよ。あんたは冷酷で非情で人でなしで最低で、それから――」

自分の悪口を楽しそうに聞きながら、男は少女の顎を上向かせる。

少女の言葉が途切れる。

離れた後、目の前で男が笑う。


その冷ややかさは、触れれば切れそうな刃。

触れば傷つく。わかっていながら伸ばす手を止めることが出来ない。

口元を吊りあげながら、

いささかの温度もあげない瞳は

底の知れない闇。まるで奈落のような。

吸い込まれしまいそうで。


目が、離せなくなる。



「…あんたの笑顔は凶器だわ」

『smile』